コラム

23.共感の大切さ《2020年》

23.共感の大切さ

真面目な人ほど、盲目的に仕事をする傾向があります。特に高度外国人財は、常に上司の視線を意識して、「短期間により多くの成果を出す」という強迫観念さえ持っています。そのため、中途半端な教育や、理解できない話に対して、極端に毛嫌いする傾向があります。

日本人は、子供のころから、面白くない話や、意味の分からない話であっても黙って聞くという習慣を染み込ませているので、頭の中では別のことを考えながら時間を過ごすことに慣れていますが、高度外国人財にとっては耐え難い時間です。

忘れてはならないことは、彼らはより上を目指しているということです。人よりも良い給与、役職を得ることが目標なのです。一生貴社で働くことを心に決めている人はほぼほぼいません。他でより好条件の会社がいれば、転職になんの躊躇もありません。

好条件とは、目先の給与だけではありません。本人の人生設計で「トータルで最も良い道筋」を選ぼうとしていると考えてください。ですから、着実に積み上がる未来をイメージさえできれば、彼らは喜んで残業さえします。

そんな彼らを、貴社の一員として、仲間として受け入れ、一緒に働くためには、彼らと企業理念を共有し、『共感』することがとても重要です。定期的にそのことが体感できるように、仕組みづくりをしていきましょう。