globalforce.link通信

globalforce.link通信 第0116号「気づかぬ差別・ハラスメント」

お元気様でございます。(^^)異文化コミュニケーション研究所(R)所長の島崎です。
今回からWEBメール形式でお送りいたします。

    TOPICS   

                 1.今週のフォーカス「気づかぬ差別・ハラスメント」

                 2.セミナー・イベント等のご案内

                 3.摩訶珍(まかちん)編集後記      

今週のフォーカス

気づかぬ差別・ハラスメント

さまざまな世界で、善良な市民が「やってはいけない」こと(不正・犯罪・違反)をしてしまっています。誰もがやってはいけないと知っていても、他の人もやっているから…、見られていないから…、今回だけは…と過ちを犯してしまっています。

差別やハラスメントはその一つです。

差別やハラスメントをする側は、大したことないと思っていることでも、される側からすると、耐えきれないほどの苦しみを感じることさえあります。

ちょっとした気の迷い?

みんながやっているから大丈夫だと思った?

少しだけのつもりだった?

この「些細な」行為が、集団心理になって働き、積もり積もって組織を根腐れさせてしまいます。気を付けなければなりません。

アメリカの犯罪学者「D.R.クレッシー」が理論化した『不正のトライアングル』には、下記の3つの条件が揃ったときに、人は「やってはいけないこと(不正)」に手を染めてしまうといいます。

①不正をやろうと思えばできてしまうという「機会」が存在すること

②不正をすれば現状の問題解決につながるという「動機」があること

③不正を悪いことだと考えない「正当化」すべき理由が存在すること

人はそんなに強い生き物ではありません。
ダメだと思っていても、上記のような理由付けが揃うと『一線を越えてしまう』ものです。

スタートは些細なことです。初めはたった一人でした。ところが伝染病のように他の人に広がります。そして次第に、組織全体で人種差別やハラスメントが恒常化してしまいます。


そうならないようするには、企業は従業員にその「機会」を作らせないように気を配ること、その場逃れの「動機」や、やってはいけないことを「正当化」する《空気》を作らせないことが重要です。

特に、お互いにコミュニケーションが難しい外国人従業員のいる職場の場合には、従業員全員で、皆が心の弱さから「やってはいけないこと」をしてしまうという事実を共有し、お互いに「気づき」を発信できる文化を作ることが大切です。

外国人も含めたマイノリティの活躍を促すためにも、ダイバーシティ理解の教育を継続して行い、「やってはいけないこと」の一歩手前で踏みとどまらせる仕組みを作ることです。

熱意を持って、トラップに陥らないようにしていきましょう。善人を罪人(つみびと)にさせない仕組みを作ることが重要です。

セミナー・イベント等のご案内

1. Zoom!セミナー

第20回 《globalforce circleオンライン・セミナー》 
高のグローバル人財と出会える

『困った』外国人への対応策

超有名校で優秀な成績を収め《期待の星》だった高度外国人財がいつの間にか《不安の種》にならないための対応法を学びましょう!

日時 : 9月9日(水)  14:00 – 16:00

コロナ撲滅キャンペーン
Zoomセミナー「無料」

~高度外国人財に関する課題を一緒に解決しましょう ~

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『困った』高度外国人財は、『乗りこなせない』スーパーカーのようです。

《『乗りこなせない』スーパーカー》

ピカピカの車体に、心を揺さぶられるようなエンジン音、最高速度は時速270キロ。でも、日本の高速道路ではちょっとアクセルを踏むと一発で免停、車高が低すぎて高速道路以外では安心して走れない、サスペンションは固くハンドル操作が難しい、その上修理費がめちゃ高い…。

《『困った』高度外国人財》

母国のトップ大学を優秀な成績で卒業した誰もが羨む経歴、頭脳明晰で博学、プレゼンテーションをさせるとまるでTED Talksのように雄弁。でも、上司の指示に毎回意見を言う、大した成果も上げていないのに待遇が悪いと言う、問題が起こっても言い訳ばかりで自分に否はないと言い張る…。

もちろん、これは最悪な状態の『困った』パターンです。通常は日本人と変わらず、多少の課題があったとしても乗り越えていけるものです。ですから今回の学びをもって、こんなに面倒なら高度外国人財の採用を止めた!とはならないで欲しいのですが、護身術と同様に、何かあった際の対応について知っておくことは意味があります。

是非、様々な事例に基づいた『困った』への対応策を習得してください。

■ レジュメ

1. 屁理屈外国人への対応

2. 頑固頭外国人への対応

3. 場違い外国人への対応

4. 無責任外国人への対応

5. 自己中外国人への対応

(注釈:少々過激な表現となっておりますが、外国人の方々を誹謗中傷する意図は全くありません。あくまでパターン化した場合の表現ですので、何卒ご容赦下さい。)

Zoom開催ですが、企業さま相互にコミュニケーションして頂くワークショップも実施致します。会場で行う通常のセミナー同様に楽しんで頂ける企画となっておりますので、是非ご参加ください。

セミナーの詳細はこちら

2. Zoom! 第9回 neoGET TOGETHER 《Online Recruitment Event》

最高のグローバル人財と出会える
neoGET TOGETHER

ZOOM オンライン・リクルート・イベント

日時 : 10月予定 16:00 – 19:00
Zoomイベント「無料」!
12社限定のイベントです。
お申込みはお早めに

GetTogether 詳しくはこちら

■ 新スタイルの 《neoGET TOGETHER》

パーティー形式のneoGet Togetherは、企業からも留学生からも大好評のリクルートイベントです。当研究所が選りすぐった優秀な留学生だけを集め、今まで多く留学生と企業との『出会い』を生んできました。リラックスした雰囲気でゆっくりとコミュニケーションを取ることができ、またワークショップで人柄や能力を見ることができると、参加企業の皆さまから大変喜ばれております。

 今回は新型コロナウィルスの感染予防のため、会場を『オンライン』にしました。新しいスタイルのneoGet Togetherです。Zoomを使ったコミュニケーションはリアルよりも相手の表情をつぶさに見ることができるため、新たなリクルート・イベントとして定着する可能性を秘めています。世界中のどこからでも参加できるメリットは、国内外の優秀な学生たちとの出会いを増やすことさえできます。さあ、新たなチャレンジへ!

特徴

1.当研究所が選りすぐった留学生ばかりが参加します。
  じっくりコミュニケーションが取れる20名程の留学生に限定。
  日本語が堪能な留学生も多数います。

 2.どこからでも参加可能なオンライン・イベントのため、忙しい留学生たちも、
  研究室からなら参加できます。コロナのため帰国できない留学生も参加予定。

 3.オンラインでも、全員・少数・一対一と、さまざまなコミュニケーション

  スタイルを当研究所がアシスト致します。

 4.「オンライン・ワークショップ」では、留学生たちのコミュニケーションを

  間近に見ることができます。学生たちの性格やコミュニケーション力をリアル

  に確認出来ます。

編集後記

JAF Mateに、京都大学総長 山極 壽一さんのことが書かれていました。

人間は、視覚と聴覚を使って他者と会話すると脳で「つながった」と錯覚するらしいが、それだけでは信頼関係までは担保できないという、なぜなら人は五感のすべてを使って他者を信頼するようになる生き物だからだ、そのとき、鍵になるのが、臭覚や味覚、触覚といった、本来「共有できない感覚」だという。

コロナ禍の中、さまざまな制限で友人と会って食事をすることが全くなくなりました。なんんとなく寂しい気持ちがあるのは、そんなところにあるからなのかもしれません。

世界中でこの「寂しさ」が溢れているのでしょうね…。神様は強欲にまみれた私たちにこの試練を通して、他者をいたわる気持ちを呼びよこさせようとしているのかもしれませんね。

友と会える日を楽しみにしたいですね!

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「COVID-19 多言語支援プロジェクト」をご紹介します。

この団体は東京外国語大学の在学生・卒業生を中心に結成されたボランティア集団です。「COVID-19 多言語情報ポータル」というウェブサイトにて、日本に暮らす外国人に向けて新型コロナウイルスに関する情報を配信しているそうです。

お知り合いの方に是非ご紹介してください。

“COVID-19 Multilingual Support Project” is a volunteer initiative led by students and graduates of Tokyo University of Foreign Studies (TUFS).

Website: https://covid19-tagengo.com/
Twitter: https://twitter.com/covid19_jp_info
Facebook: https://www.facebook.com/covid19.jp.info/
note: https://note.com/covid_m_lingual

■ 異文化コミュニケーション研究所(R)からのメッセージ

 企業の生き残り・革新のために『人財の多様性』は不可欠です。わたしたちは白羽の矢を立てるべきは「外国人留学生」だと考えます。日本語が使え、日本文化に造詣がある「優秀な留学生」が日本にはたくさんいます。そして、彼らは日本で働きたいと思っています。多様な異文化視点を持つglobalforce(高度外国人財)を活用することで「新たな価値の創造」につなげることができます。

 企業にとって”globalforce“は貴重な人財です。しかし、多様性を受け入れることはチャレンジングなことでもあります、一筋縄ではいかない。障害物競走のようにいくつもハードルを超えて進まなけばなりません。でも安心してください。当研究所が、企業の”globalforce“の採用・活用のチャレンジをサポートします。

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※本メールは、当研究所関係者と名刺交換をさせて頂いた方、セミナー等にご参加頂いた方、ご縁を頂いた方にお送り致しております。